三重県四日市市の心療内科・精神科
諏訪メンタルクリニック

三重県四日市市諏訪栄町5番8
ローレルタワーシュロア四日市2階
医療モール内 電話 059-336-5900

OLの心療内科・精神科

パニック障害

旅行代理店でカウンター業務や事務をしているAさん(20代/女性/未婚)

朝、玄関のドアを開けようとした時、急に動悸が

 
英語が得意なAさんは外国語大学卒業後、希望通り旅行代理店に就職。「残業続きで疲れているな」と感じつつも、毎日けなげに頑張っている正しいOLです。
ある朝、出勤するため玄関のドアを開けようとした時、急に胸がドキドキして息苦しくなりました。さらに手や足がしびれます。
自分が「ストレスを感じている」とみじんも思っていなかったAさんは「心臓が悪いんじゃないか」と疑いました。すぐに両親と一緒に内科を受診したのですが、レントゲン、心電図や血液検査を受けても体の異常はみつかりません。玄関で起こった症状は30分ぐらいで治まったので、病院に着くころには症状もなくなっていました。
 
しかし一度は安心したものの、それから同じような症状が出勤時に限らず、電車に乗っている時や、仕事が終わりホッとしているはずの帰宅途中にも起きるようになりました。
規則性もなく何度も症状が続き、「外で発作が起きたらどうしよう」と不安が強くなってきました。その後も「やっぱり心臓がおかしいのでは?」と再び内科を受診し検査を受けたのですが結果は同じです。すると内科の医師から「パニック発作では?」と言われ、心療内科の受診を勧められ来院されました。
 

パニック障害の発作への対処法はあります

 
Aさんは診察時、胸がドキドキしたり、息苦しさが状況を問わずに出てくることを訴えられました。内科の紹介状をお持ちで、拝見すると血液検査などでも異常がないことが分かりました。これらを総合してパニック障害と診断しました。
診断後Aさんには、まず起こっている状況がどういうことか正しく知ってもらうことにしました。
パニック障害は、「この症状で死んでしまうのではないか」「自分が狂ってしまうのではないか」「症状がずっと続いて止まらないのではないか」という恐怖を抱えている場合が多いのです。身体の異常ではないことをAさんに伝え、重ねて「脳の非常警報装置の誤作動が原因です。発作は20分ぐらい、長くても30分ぐらいしか続きません。心臓が止まることも気を失うことも、発狂することもありませんよ」と説明しました。Aさんはそこでやっと安心したようです。
 
パニック障害の発作はストレスによるものや、もともと持っている要因もあるので、薬で治療を行うことが多くなります。
Aさんも抗うつ薬と抗不安薬での治療を開始しました。しかし抗うつ薬は飲み始めて2週間以上たたないと効果が出てきません。そこで不安を抑える抗不安薬を使用する方法を指導しました。発作が起きそうになったときに頓服を使用するなど、発作への対処法があることを理解してもらいます。
 

抗不安薬をお守り代わりに持っていると安心

 
Aさんの場合は、不安を抑える薬を内服してもらうことになりました。抗不安薬は眠気が出たり、集中力が落ちたり、ぼーっとする感じなどのデメリットがあります。そこで発作が起きている状況を改善することが先決なのか、副作用が仕事の妨げになるのは困るのか、ご本人の希望に合わせて薬を調節しました。
 
しばらくしてAさんは、発作は起こっても、「自分がおかしくなるかもしれない」という心配がなくなって安心できるようになり、薬を飲むことである程度の発作は乗り越えられるようになりました。その間に抗うつ薬が効いてきて発作の回数もだんだん減ってきました。
1日2回だったのが1回に、そして1日おきに。徐々に発作が減り安心できるようになったAさん。薬はある程度の期間は飲まないと再発してしまうので続けていましたが、最終的には薬をバッグなどに入れておき「いつでも飲めるんだ」という安心感があるだけで症状が押さえられるようになりました。
「また起きるんじゃないか」という恐怖で心配になってしまう時も抗不安薬をお守り代わりに持っていると安心できるそうです。
 

うつ病

銀行事務員のBさん(30代後半/未婚)

同年代の友人が次々結婚していくのを横目で見て

 

銀行勤めのBさんは食べ歩きが好きで、休みの日には友人と出かけるなど余暇を楽しんでいました。
同年代の友人が次々結婚していくので心が穏やかではないこともありましたが、それで大きなショックを受けたり辛いとは思っていません。しかし、なにか急に落ち込んでしまったり、仕事に集中できなかったり、好きな食事の味がしなくなったり、疲れやすくなったり、頭痛や肩こりがひどくなったと感じるようになりました。休日に一日中布団の中で過ごしていたBさんを心配したお姉さんが気分転換に旅行へ連れ出してくれても、ちっとも楽しめず疲れるばかり。さらには楽しめない自分を責めてしまい、かえって症状が悪化してしまいます。「体に異常があるのか」と内科で検査を受けましたが、異常はありません。その様子を見ていたお姉さんに、「嫁ぎ先でうつ病の人を見たけれど、あなたもうつなんじゃないの?」と言われて、「ひょっとしたら」と思ったBさんは心療内科を訪れました。
 

まずは休息、つぎに安心のカウンセリング

 
Bさんの診察では、まず日常生活で一番困っていることを挙げてもらいました。Bさんが言うように、2週間以上気分が落ち込む、好きなものに興味が持てない、不眠がある、疲れやすい、集中力が落ちた、また診断基準にはないのですが「頭痛や肩こりも出やすい」という症状を総合的に考えて、うつと診断をしました。
Bさんには「まずは休息が必要です」と話し、仕事を休んでいただくように伝えました。
私たち医師やカウンセラーは専門家として解釈の仕方を勉強してきているので、お話しいただいた悩みを解釈して返答できます。Bさんは家族や友人に話せないことでも、私たちなら守秘義務もあるので安心して話せているようでした。
 

ご希望があれば漢方薬もお出ししています

 
その一方で抗うつ剤と睡眠薬を処方することにしました。
中には薬に抵抗感をお持ちの方もたくさんいます。「この薬を飲んでいて大丈夫なのかな」と不安を持ったまま薬を飲んでも、効かないことも多いのです。
 
ですから薬を安心して飲んでいただけるように、当院ではご希望があれば漢方薬もお出ししています。漢方薬は歴史が非常に長く、自然素材のものを使っているので強い副作用が出ることが少なく、比較的安全な薬が多いと思います。
漢方薬にも不安を抑えたり、うつの症状や不眠を改善する薬などいろいろなタイプがあります。
3カ月ほど休職し、漢方薬も組み合わせた薬物療法を進めたBさん。並行して会社の産業医や上司にも相談をして、隔日で出勤できるようにしてもらえることになりました。
そこからBさんは徐々に出勤できるようになり、今ではすっかり回復しています。
 

OLさんは余暇の時間を大切に。家族と離れる時間も必要

OLに起こりやすいのは、適応障害、うつ病、パニック障害、双極性障害などです。

やはりご自身の趣味を持ったり、仕事ばかりでなく余暇の時間を大切にすることが大事です。結婚していたり、お子さんがいる主婦の場合は、家事と仕事の両方に忙殺されて症状が出てしまうケースもあります。時にはご主人にお子さんを任せて羽を伸ばす時間を作ったり、家族と離れる時間をとるものよいと思います。

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〒 510-0086 四日市市諏訪栄町5番8 ローレルタワーシュロア四日市2階 医療モール内

電話番号

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診療時間

診療時間
09:00〜12:00  ○  ○  ☆  休
15:00〜19:00  ○  休   ○  休  休

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