OLの心療内科・精神科
パニック障害
旅行代理店でカウンター業務や事務をしているAさん(20代/女性/未婚)
朝、玄関のドアを開けようとした時、急に動悸が
ある朝、出勤するため玄関のドアを開けようとした時、急に胸がドキドキして息苦しくなりました。さらに手や足がしびれます。
自分が「ストレスを感じている」とみじんも思っていなかったAさんは「心臓が悪いんじゃないか」と疑いました。すぐに両親と一緒に内科を受診したのですが、レントゲン、心電図や血液検査を受けても体の異常はみつかりません。玄関で起こった症状は30分ぐらいで治まったので、病院に着くころには症状もなくなっていました。
しかし一度は安心したものの、それから同じような症状が出勤時に限らず、電車に乗っている時や、仕事が終わりホッとしているはずの帰宅途中にも起きるようになりました。
規則性もなく何度も症状が続き、「外で発作が起きたらどうしよう」と不安が強くなってきました。その後も「やっぱり心臓がおかしいのでは?」と再び内科を受診し検査を受けたのですが結果は同じです。すると内科の医師から「パニック発作では?」と言われ、心療内科の受診を勧められ来院されました。
パニック障害の発作への対処法はあります
診断後Aさんには、まず起こっている状況がどういうことか正しく知ってもらうことにしました。
パニック障害は、「この症状で死んでしまうのではないか」「自分が狂ってしまうのではないか」「症状がずっと続いて止まらないのではないか」という恐怖を抱えている場合が多いのです。身体の異常ではないことをAさんに伝え、重ねて「脳の非常警報装置の誤作動が原因です。発作は20分ぐらい、長くても30分ぐらいしか続きません。心臓が止まることも気を失うことも、発狂することもありませんよ」と説明しました。Aさんはそこでやっと安心したようです。
パニック障害の発作はストレスによるものや、もともと持っている要因もあるので、薬で治療を行うことが多くなります。
Aさんも抗うつ薬と抗不安薬での治療を開始しました。しかし抗うつ薬は飲み始めて2週間以上たたないと効果が出てきません。そこで不安を抑える抗不安薬を使用する方法を指導しました。発作が起きそうになったときに頓服を使用するなど、発作への対処法があることを理解してもらいます。
抗不安薬をお守り代わりに持っていると安心
しばらくしてAさんは、発作は起こっても、「自分がおかしくなるかもしれない」という心配がなくなって安心できるようになり、薬を飲むことである程度の発作は乗り越えられるようになりました。その間に抗うつ薬が効いてきて発作の回数もだんだん減ってきました。
1日2回だったのが1回に、そして1日おきに。徐々に発作が減り安心できるようになったAさん。薬はある程度の期間は飲まないと再発してしまうので続けていましたが、最終的には薬をバッグなどに入れておき「いつでも飲めるんだ」という安心感があるだけで症状が押さえられるようになりました。
「また起きるんじゃないか」という恐怖で心配になってしまう時も抗不安薬をお守り代わりに持っていると安心できるそうです。
うつ病
銀行事務員のBさん(30代後半/未婚)
同年代の友人が次々結婚していくのを横目で見て
まずは休息、つぎに安心のカウンセリング
Bさんには「まずは休息が必要です」と話し、仕事を休んでいただくように伝えました。
私たち医師やカウンセラーは専門家として解釈の仕方を勉強してきているので、お話しいただいた悩みを解釈して返答できます。Bさんは家族や友人に話せないことでも、私たちなら守秘義務もあるので安心して話せているようでした。
ご希望があれば漢方薬もお出ししています
中には薬に抵抗感をお持ちの方もたくさんいます。「この薬を飲んでいて大丈夫なのかな」と不安を持ったまま薬を飲んでも、効かないことも多いのです。
ですから薬を安心して飲んでいただけるように、当院ではご希望があれば漢方薬もお出ししています。漢方薬は歴史が非常に長く、自然素材のものを使っているので強い副作用が出ることが少なく、比較的安全な薬が多いと思います。
漢方薬にも不安を抑えたり、うつの症状や不眠を改善する薬などいろいろなタイプがあります。
3カ月ほど休職し、漢方薬も組み合わせた薬物療法を進めたBさん。並行して会社の産業医や上司にも相談をして、隔日で出勤できるようにしてもらえることになりました。
そこからBさんは徐々に出勤できるようになり、今ではすっかり回復しています。
OLさんは余暇の時間を大切に。家族と離れる時間も必要
OLに起こりやすいのは、適応障害、うつ病、パニック障害、双極性障害などです。
やはりご自身の趣味を持ったり、仕事ばかりでなく余暇の時間を大切にすることが大事です。結婚していたり、お子さんがいる主婦の場合は、家事と仕事の両方に忙殺されて症状が出てしまうケースもあります。時にはご主人にお子さんを任せて羽を伸ばす時間を作ったり、家族と離れる時間をとるものよいと思います。
住所
〒 510-0086 四日市市諏訪栄町5番8 ローレルタワーシュロア四日市2階 医療モール内
電話番号
059-336-5900
ご予約受付時間は診療時間と同じ時間です。
交通アクセス
●近鉄四日市駅 東口徒歩すぐ
※お車の方は「くすの木パーキング」30分無料券をお渡しいたします。
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診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
09:00〜12:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | ☆ | 休 |
15:00〜19:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | 休 | 休 |
☆10:00〜15:00 ※火曜・日曜・祝日・土曜日15時以降は休診です。
諏訪メンタルクリニック
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